知りたいこと
社労士試験ってどんな内容なのか?試験の全体をイメージできるよう、簡単にわかりやすく知りたい!
これから社労士試験を簡単にわかりやすいよう、試験を受けたいと思っている方へ、イメージしやすいように書いていきます。
また、試験に出題された過去問も、画像で掲載しているので具体的にイメージできます。
この記事を読めば、社労士試験の受験資格や出題形式、合格率や試験日など全体像を簡単にわかりやすく書いているので、ぜひ最後まで読んでください。
では、さっそく。
1 社労士試験の受験資格・試験科目・試験時間
受験資格
受験資格は「学歴」「実務経験」「厚生労働大臣が認めた国家試験合格」となります。
次の、3つの要件が主なものとなります。
☑受験資格
- 学歴 → 短大卒以上
- 実務経験 → 労働社会保険関連の事務に従事して通算で3年以上など
- 国家試験合格 → 行政書士や厚生労働大臣が認めた国家試験に合格した者など
社労士試験は、受験資格があれば「年齢制限なし」で「誰でも」受験できます。
ここでは、主な受験資格を抜粋しているので、他にも受験資格が定められています。
ここがポイント!
社労士試験に関連がないと思う「学歴」や「国家資格」で、受験資格を満たしている可能性あり。
ほんとうに、受験資格はしっかりと確認することをおすすめします!
受験資格については、『【誰でもわかる!】社労士の受験資格をわかりやすくまとめました』の記事でくわしく解説していますので、ぜひこちらも見てください。
試験科目
社労士試験の試験科目は、仕事をしている方にとって、すごく密接に関係しているので興味深く学ぶことができます。
試験科目は、以下のとおりです。
☑試験科目
- 労働基準法及び労働安全衛生法
- 労働者災害補償保険法(徴収法含)
- 雇用保険法(徴収法含)
- 労務管理その他の労働に関する一般常識
- 社会保険に関する一般常識
- 健康保険法
- 厚生年金法
- 国民年金法
試験の出題形式は、マークシートで解答する「選択式」と「択一式」です。
例年、午前は選択式で午後から択一式となっています。
※年度によっては、変動する場合あり
試験時間
社労士試験の試験時間は、午前と午後で実施されます。
試験時間は、下記のとおりです。
例年、午前は選択式が実施され、午後から択一式となっています。
なお、試験は1日で実施されますので、体力と集中力が必要になります。
☑試験時間
- 選択式 (試験時間1時間20分)
- 択一式 (試験時間3時間30分)
2 社労士試験の試験内容・試験問題
選択式の試験内容・試験問題
次に、試験問題ですが、「選択式」と「択一式」の内容と配点を説明していきます。
まずは、選択式ですが、先ほど説明した試験科目①~⑧までが出題されます。
出題される問題数は、計8科目から5問ずつ出題され、全部で40問となります。
ここを確認!
選択式は、労働保険の保険料の徴収等に関する法律は出題されません。
☑配点
- 選択式試験 各問1点、1科目5点で合計40点満点
選択式の内容ですが、実際の問題を見たほうがわかりやすいと思います。
出典:社会保険労務士試験オフィシャルサイト
法律の条文などが書かれ、空欄1つが1点となり、全部で5点となります。
この空欄5つに正解をいれますが、用意された選択肢の中から選びます。
私の経験では、択一式でしっかり勉強すれば、選択式はかなり合格ラインまで取れるので、まずは択一式で点数を取れるよう勉強することをおすすめします。
択一式の試験内容・試験問題
次に、択一式ですが、先ほど説明した試験科目①~⑧までが出題されます。
出題される問題数は、計7科目から10問ずつ出題され、全部で70問となります。
ここを確認
択一式は、労働保険の保険料の徴収等に関する法律は出題されます。
☑労働保険の保険料の徴収等に関する法律(略:徴収法)
・労働者災害補償保険法 → 択一10問のうち、徴収法は3問出題
・雇用保険法 → 択一10問のうち、徴収法は3問出題
したがって、徴収法は全部で「6問」出題されます。
選択式は計8科目から出題されますが、択一式は計7科目となります。
択一式が7科目となっていますが、理由は次のとおりです。
ここを確認!
労務管理その他の労働に関する一般常識から5問、社会保険に関する一般常識から5問、計10問で1科目として出題されるため。
☑配点
- 択一式試験 各問1点、1科目10点で合計70点満点
択一式も、実際の問題を見たほうがわかりやすいと思います。
出典:社会保険労務士試験オフィシャルサイト
1問につき5肢で、正しいのはどれか又は間違いはどれかを1つ選んで解答します。
択一式は、3時間30分と長いように思えますが、問題を解いていると時間が足りないくらいです。
したがって、早く解くコツや時間配分の訓練も必要です。
もういちど繰り返しますが、選択式の勉強より、まずは「択一式」で点数を伸ばすための勉強が優先です。
3 社労士試験の合格ライン・合格率・合格発表日
合格ライン
社労士試験の合格基準は年度によりますが、総得点の6~7割得点で合格ラインに届いています。
なお、前年度と比べて全体の平均点が低い科目は、基準点を引き下げることがあります。
☑合格の目安(例年)
・選択式 各科目3点以上で7割前後
・択一式 各科目4点以上で7割前後
合格率
社労士試験の合格率は、ここ数年5~6パーセント前後で推移しています。
合格率は1桁なので、かなりの難関試験となっています。
☑直近の合格率推移
・最も低い年度 2.6%
・最も高い年度 9.3%
合格率だけ見ると、司法書士試験に近いことがわかります。
数字だけ見ると、受験するか迷うと思います。
ですが、しっかりと基礎知識を身につけていれば、十分合格できる試験です。
とにかく、テキストと過去問を誰にも負けないくらい反復すれば、合格できる手応えを感じられるはずです。
合格発表日
社労士試験の合格発表日は、試験日から約2ヵ月後の10月上旬になります。
合格発表の確認方法は、下記のとおりです。
☑合格発表の確認方法
・社会保険労務士オフィシャルサイト
・官報
4 社労士試験の試験日(いつ)・申込・受験料・試験会場
試験日(いつ)
例年、社労士試験日は8月下旬の日曜日(第4日曜日)に実施されています。
正式な試験日は、社会保険労務士試験オフィシャルサイトで4月中旬に公示される「受験案内」を確認してください。
申込期限
例年、3月上旬に社会保険労務士試験オフィシャルサイトで「受験案内の請求方法について」が公示されます。
ここを必ず確認!
3月上旬に公示される「受験案内の請求方法について」は必ず確認しましょう!
次に、4月中旬に社労士試験オフィシャルサイトに「受験案内」が公示されます。
先に「受験案内の請求方法について」で請求した、「受験申込等」に必要事項を記載して手続きをします。
ここを必ず確認!
・受験申込の受付期間は、「受験案内」を確認しましょう。
・提出書類に不備・不足があれば受け付けされないので、余裕を持って受験申込をするのが安心です。
受験料
社労士試験の受験料は、令和3年度までは9,000円でしたが、令和4年度から15,000円に改定しています。
☑受験手数料
- 15,000円(R4年度参考)
※支払手数料は受験申込者の負担です。
試験会場
社労士試験が実施される試験会場は、例年なら北海道から沖縄まで幅広く実施されています。
原則、希望の受験地で試験を受けられますが、受験申込者数の定員など試験地が変更される場合があります。
試験申込時は、受験会場など注意事項を確認し、申込みするようにしてください。
※ちなみに、私は受験した回数すべて希望受験地でした。
5 まとめ(社労士試験とは 簡単にわかりやすく)
ここまで、社労士試験を簡単にわかるよう試験の概要を説明させてもらいました。
まず、社労士試験は受験資格があるので、事前に確認したほうがいいです。
試験を受ける場合、合格率からみて簡単ではないので、勉強方法をしっかりと決めてから取り組むことが大切ですね。
社労士試験は、むずかしい試験ですが、
- 働きながらでも合格できる
- 法律の知識がなくても合格できる
仕事をしながら勉強も続けて、合格している方が多いのも社労士試験の特徴です。
たしかに、むずかしい試験だけど合格することで、自分を大きく変えてくれるメリットが「社労士」にはあります。
社労士になりたいと思っているなら、1日でも早く挑戦することをおすすめします!
応援しています。
社労士試験の全体がわかったら、次は下記の記事がおすすめですので、ぜひ読んでみてほしいと思います。
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