✓ この記事でわかること!
学歴が「高卒で社労士試験の受験資格」はあるの?をわかりやすくお伝えします!
社労士試験は、だれでも受けられる試験ではなく、一定の受験資格があります。
学歴要件なら「短大卒以上」なので、「高卒では社労士の受験資格」はありません。
ですが、「実務経験」と「試験合格」のいずれかを満たせば、「高卒でも社労士試験の受験資格」があります。
筆者は、社労士試験の受験資格を得るなら、行政書士試験合格が受験資格を満たす最短コースだと考えています。
行政書士試験合格については、しっかりと書いているので参考にしてください。
この記事を読めば、高卒で社労士の受験資格を満たさなくても、一定の条件を満たせば受験資格を得ることがわかります!
注意ポイント
受験資格の「有無」については、必ず社会保険労務士試験オフィシャルサイトで最終確認してください。
1 社労士(社会保険労務士) 受験資格「高卒」
「高卒」社労士(社会保険労務士)試験の受験資格
まず、先ほど書いたとおり「高卒」は社労士の受験資格はありません。
なぜ、高卒では社労士試験を受けることができないのか?
✓ 社労士試験の学歴要件
学歴要件は「短大卒以上」なので、高卒は社労士の受験資格がありません。
社労士試験の受験資格を学歴要件で満たすには、短大卒以上でなければなりません。
とはいっても、学歴を高卒から短大卒以上とすることは簡単ではないですよね。
その場合、次で解説する方法なら高卒から短大卒になりますが、熟慮が必要なことなので参考として見てもらえればと思います。
「高卒」社労士試験受験資格(通信教育 短大卒 受験資格を得る)
高卒で社労士の受験資格がない場合、通信制の短期大学を卒業する選択肢もあります。
こちらの通信制短期大学なら、社労士の受験資格を満たすことができます。
✓ 通信制短期大学で社労士受験資格(高卒)
産業能率大学通信教育課程社会保険労務士コース
通信制の産業能率大学は「社会保険労務士コース」があり、卒業と同時に学歴要件も満たしながら試験対策が可能です。
社会人の方でも通信制短期大学なら、仕事と学業の両立も可能な範囲ではないかと思います。
卒業後は短大卒となるので、その年の社労士試験にチャレンジできます。
2 「高卒」社労士受験資格(実務経験)
「高卒」社労士受験資格(実務経験)
次に、高卒で社労士の受験資格がない場合、実務経験を満たせば受験することができます。
例えば、会社で事務職であれば実務経験で社労士試験の受験資格を満たしている方は多いのではないかと思います。
✓ 実務経験で社労士受験資格を満たす(高卒)
- 法人(会社)で労働社会保険諸法令の事務を通算して3年以上
- 全国健康保険協会等で従事し通算して3年以上
- 社労士事務所や弁護士事務所の補助業務が通算して3年以上
上記の実務経験として、法人(会社)の総務課や人事課などがイメージしやすいですね。
入職退職手続、社会保険手続、雇用保険手続などを行う事務職です。
まずは、ご自分の実務経験として該当する経歴があるか確認することが大切です。
もし、該当するか心配なら社労士試験センターに問い合わせをしましょう。
公務員「高卒」 社労士受験資格
国又は地方公共団体の公務員等なら、社労士試験の受験資格を満たす可能性があります。
高卒で公務員になり、下記のような行政事務に従事している場合です。
国又は地方公共団体の公務員として行政事務に従事した期間及び行政執行法人(旧特定独立行政法人)、特定地方独立行政法人(旧特定独立行政法人)、特定地方独立行政法人又は日本郵政公社の役員又は職員として行政事務に相当する事務に従事した期間が通算して3年以上になる者
出典:社会保険労務士試験オフィシャルサイト 実務経験による受験資格
公務員で行政事務の経験がある方なら、社労士試験を受けられる可能性があります。但し、行政事務に相当する事務に従事期間が、3年以上とあるので確認は必要です。
公務員として社労士試験の受験資格があるか確認しておきましょう!
受験資格の有無は、全国社会保険労務士会連合会試験センターで確認できます。
3 「高卒」社労士試験受験資格(国家試験合格)
「高卒」社労士受験資格(国家試験合格)
次に、高卒で社労士試験の受験資格がない場合、国家試験合格で受験資格を満たす方法です。
厚生労働大臣が認めた国家試験合格として、行政書士試験合格などがあります。
✓ 国家試験合格で社労士受験資格(高卒)
- 厚生労働大臣が認めた国家試験に合格した者
- 司法試験予備試験等に合格した者
- 行政書士試験に合格した者
国家試験合格は幅広い(高卒から社労士の受験資格)
ほかにも、社労士の受験資格として認められる国家試験等の範囲は広くあります。
✓ 国家試験合格はたくさんある(高卒)
- 国家公務員試験合格者、情報処理技術者試験
- 1・2級建築施工管理技士、1・2種電気主任技術者
さらに、公務員試験や情報処理試験など、幅広く受験資格として認められています。
取得した国家資格で、社労士の受験資格がないか確認してみましょう!
4「高卒」社労士受験資格(行政書士試験合格 最短)
「高卒」社労士受験資格(行政書士合格が最短)
社労士試験を高卒から最短で受験資格を得るなら、行政書士合格という方法があります。
行政書士試験も社労士試験と同様、合格率も10%前後とむずかしい試験です。
✓ 行政書士試験合格 社労士受験資格の最短(高卒)
行政書士試験は「受験制限がなく誰でも受験可能」です!
だからこそ、行政書士試験に受かることが、高卒から社労士の受験資格を満たす最短コースとなります。
また、行政書士試験に合格できれば、社労士試験を受けるときも自信がつきますよね。
行政書士試験に独学合格は可能なの?
行政書士試験は独学で合格できる?のか、多くの方がいちばん気になることだと思います。
筆者は、独学で行政書士試験を2回受け不合格の経験があるので、やはり予備校を利用するのが効率的です。
✓ 行政書士合格に必要なこと
行政書士試験に合格するためには、法律を読み解く力が必要だと実感しています。
法律の基礎知識を身に付けることが、行政書士合格には必須だと実感しています。
独学では、テキストを読んで過去問を繰り返す単調な学習になりがちですが、予備校なら講師が法律の趣旨など解説してくれるので、理解力がまったく違ってきます。
予備校の講義を受けることで、法律の趣旨を意味を理解してこそ、過去問も理解しながら解くことに繋がります。
行政書士試験合格が「高卒」から社労士受験資格を満たす最短コース
社会人の方であれば、行政書士試験合格をめざすのが最短です。
行政書士試験に合格なら、すぐに社労士試験の受験資格を満たします。
ただし、行政書士もむずかしい試験です。
私も実体験しているので、1年ですぐに合格できる保証なんてありません。
社労士試験の合格が目標なら、行政書士試験の合格は可能な限り最短であるべきです。
私が過去に受験した行政書士試験の記事があるので、ぜひ参考に読んでみてください。
こちらもCHECK
-
【社労士 行政書士 ダブルライセンス!】勉強には向き不向きがある
続きを見る
追記(R4.11.29):令和4年度に2回目となる行政書士試験にチャレンジしました!
こちらもCHECK
-
【行政書士と社労士試験どっちを取る?】筆者が2つの試験を受験した経験談から疑問を解決します!
続きを見る
5 「高卒」社労士受験資格(事前確認方法)
全国社会保険労務士会連合会試験センター
ご自身の受験資格を確認する方法として、全国社会保険労務士会連合会試験センターに直接問い合わせできます。
本来、試験申込時に必要書類を試験センターに送付して確認をうけます。
しかし、試験申込時に受験資格を満たしていないということもありえますので、事前確認することをオススメします。
試験センターでは、受験資格の事前確認を随時受け付けています。
ますは、社会保険労務士試験オフィシャルサイトにアクセスして確認しましょう!
不安な方は「社会保険労務士試験オフィシャルサイト」で受験資格の事前確認!
社労士試験の難易度が気になる方は、ぜひ下記の記事を読んでもらえればわかります。
⇩
社労士試験の難易度は?
-
【社労士試験難易度!】社労士試験が難しい|合格率が低い本当の理由
続きを見る
6 さいごに(社労士(社会保険労務士)受験資格「高卒」)
ここまで、社労士試験は受験資格があり、学歴要件では短大卒以上となるので、高卒では受けることができません。
ですが、学歴要件で受験資格がなくても、下記のいずれかを満たせば社労士試験を受けることができます。
✓ 社労士試験の受験資格
- 実務経験3年以上
- 国家試験合格
上記の実務経験3年以上、または、国家試験合格のいずれか1つを満たせば、社労士試験の受験資格があります。
もういちど、ご自身の経歴や取得した資格を確認してみましょう。
その際は、社会保険労務士試験オフィシャルサイトで最終確認することも忘れないでください。
また、学歴や実務経験で受験資格を満たせないなら、国家試験合格の「行政書士試験」を検討してみましょう。
筆者は、行政書士試験の合格がいちばんおすすめです!
行政書士合格できれば自信にもなり、合格までの過程は必ず「社労士試験の学習」に役立つからです。
✓ 社労士試験の受験資格
行政書士試験合格
行政書士試験に合格することが、高卒から社労士試験の受験資格を満たすことができる最短コースです。
もし、実務経験または国家試験合格で、社労士試験の受験資格があるなら、ぜひチャレンジしてほしいと思います。
社労士試験にチャレンジするのであれば、行政書士と同じく予備校を活用してほしいと思います。
独学で社労士試験の合格をめざすのは、かなり苦労することになります。
社労士試験の傾向を知り尽くした、プロの予備校を活用して1年でも早く合格することは大切なこと!
1年でも早く合格することが、あなたの夢をグッと近づけてくれます。
応援しています!
その他 社労士試験の受験資格はこちら