この記事でわかること!
行政書士試験と社労士試験どっちが自分に適性があるのか参考になります。
行政書士試験と社労士試験どっちを受けようかな?と、迷っている方は多いと思います。
私は、社労士試験に合格する以前に、行政書士試験に挑戦したことがありました。
この記事では、行政書士試験の内容を中心に社労士試験との違いなども書くので、行政書士試験と社労士試験どっちを受けようか迷っているなら、ぜひ最後まで読んで下さい。
1 行政書士試験について
勉強期間
私の行政書士試験までの勉強期間は、令和4年7月中旬ごろから開始しました。
試験までの勉強期間は、約4ヶ月くらいなので行政書士試験に受かりたいなら1年くらいは勉強するべきだと実感しています。
私の実体験から行政書士に受かるには、
過去問以外の問題演習をたくさん積むこと!予想問題集や模試を活用して徹底した問題演習をこなす!
ここがもっとも必要な勉強だと感じます。
では、なぜ予想問題や模試で問題演習を積む必要があるのか。
あくまでも個人的な感想ですが、過去問からの出題割合が圧倒的に少ないからです。
過去問の出題割合は、全体の3割あったかなというくらいです。
行政書士の合格点は180点(6割)で、類似問題は多くは出せないのは納得です。
主催側としても求める行政書士の資質は、身につけた法律の知識を活かして、問題を解決する力があるかどうかなのかなと考えます。
行政書士試験に受かるには、数多くの問題を解く訓練が必要なので、学習期間は1年くらいはみておくほうがいいです!
使用教材
行政書士の勉強で使用した教材は、
・肢別過去問1冊
・重要論点まとめ1冊
・試験直前期に市販の模試1冊
この3つの教材だけで勉強しました。
基本テキストは使用しなかったです。
理由は、行政書士試験日まで4ヶ月で時間がなく、テキストをじっくり読み込む時間がなかったからです。
だから、過去問で問題演習を中心にする勉強方法を選びました。
その代わりとして、重要論点がまとめられた教材1冊で知識の確認して、あとはひたすら肢別過去問1冊の繰り返しです。
勉強内容
本試験まで4ヶ月しかなかったので、とにかく過去問を繰り返していました。
重要論点テキストは、過去問でわからない箇所を確認する程度。
あとはほとんど、肢別過去問ばかりひたすら解くの繰り返しです。
肢別過去問の各科目の回転数は、
- 肢別過去問1冊
- 重要論点まとめ1冊
- 憲法 5回転
- 民法 8回転
- 行政法 10回転
- 商法 5回転
- 基礎法学 3回転
- 一般知識 3回転
過去問をひたすら回転させて結果、自己採点では5割未満の得点といったところになりました。行政書士試験に受かるには、その法律にはどういう意味や背景があるのか理解することが大事です。
たとえば、民法なら
- 詐害行為取消権の意味
- だれを保護する法律なのか
- 誰に対して権利を行使するのか
これらをすぐに頭の中でイメージできこそ、試験で通用する知識になります。
そのため、法律を体系的に理解するには「基本テキスト」を読み込むしかありません。
過去問メインの勉強では、合格点を取るのは困難だと痛感しましたね。
記述式が重要
行政書士試験に合格するには、記述式の勉強がきわめて重要です。
記述式が重要な理由は、
法律の意味を理解していないと、問われている問題に対する答えを記述(書く)することができないからです。
行政書士試験は、記述式で得点できるなら、自然と択一式の正答率もあがります。
わかりやすく言えば、過去問の択一式を解いたあと、正解しているか確認する「解説」の内容が記述式に出題されるイメージです。
記述式は、過去問で出題される択一式の答えとなる「解説」を書くような問題形式です。
ほんとうに理解していないと、正解を実際に書いて答えるのは困難です。
私が考える記述式対策として、
- 記述式問題集を毎日2~3問解く
- 記述式問題集2冊をやりこむ
このくらいの勉強量は必要です。
記述式をしっかり対策する理由は、どんな問題が出題されるかわからないからです。
時間があるならたくさんの問題を解くため、記述式問題集2冊をしっかり取り組む。
2冊取り組めば、出題されそうな記述問題を網羅できる確率が上がり、記述式(書く)できるなら択一式の実力も付きます。
もし、私が行政書士試験に来年チャレンジするなら、記述式を最優先に勉強します。
行政書士試験なら、実績と信頼がある資格の大原をおすすめします。
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2 行政書士試験の一般常識対策
行政書士試験は、法令科目以外に「一般知識」が出題されます。
一般知識は、全部で14問出題されて最低でも6問正解しなければなりません。
法令科目などで合格点となる180点以上あっても、一般常識で6問未満の正解では足切りで不合格です。
ここでは、私が一般常識でどのような勉強をしたのかを書きます。
※ちなみに、本試験では一般常識の点数は14問中8問正解でした!
政治・経済・社会
一般常識のなかで、どこが出題されるか予想もできないのが「政治・経済・社会」です。
本試験で出題された問題をみて、いくら勉強しても時間のムダになると感じた分野。
仮に「政治・経済・社会」の分野に100時間費やしても、自信をもって解答できた問題は少なかったです。
ちなみに、私は「政治・経済・社会」はまったく勉強していません。
「政治・経済・社会」得点できるのも、そのときの「運」といえるのも、この分野の特徴なのかもしれません。
勉強したところがピンポイントで出題されたら、超ラッキーくらいですね。
情報通信・個人情報保護法
一般常識で足切りを回避するため、情報通信と個人情報保護法は得点源にするべき。
毎年、情報通信・個人情報保護法2~3問は出題されるので、最低でも2点は取るつもりで勉強したほうがいいです。
とは言っても、時間がなかったのであまり勉強できなかったけど、重要論点テキストで掲載している箇所を確認した程度。
実際の試験問題では、勉強したからといって絶対に得点できるような出題内容ではない感じはしたけど。
情報通信なら「IT用語」、個人情報保護法なら条文確認が最低限の勉強だと思います。
文章理解
文章理解は、満点を取るべき分野です。
毎年3問出題されここを落とすと、一般常識も足切りをする可能性が高くなってしまう。
私は、勉強しなくても問題をよく読んで、文脈を確認することで満点とれました。
まずは、行政書士試験の過去問や模試などを解いて、文章理解が何点取れるのか確認しておきましょう。
特に、社労士試験を受験しているかたなら、選択式で長文を読んだりしているので苦手意識はないかもしれません。
社労士受験生なら、長文問題ばかりなので読み解く力は備わっていると思います。
3 社労士と行政書士どっちが難しい(難易度)?
結論、社労士も行政書士どっちも難しい(難易度)!
社労士も行政書士どっちも難しい試験です。
✔ 社労士試験と行政書士試験の合格率
- 社労士試験 5~7%
- 行政書士試験 10%前後
合格率が10%以下の資格で、社労士と行政書士どっちが難しいか考えて受験しないほうがいいです。
どちらにしても、最低でも1年は勉強をする必要があります。
だから、社労士試験と行政書士試験のどっちが難しいとかよりも、試験内容自体がが自分にあっているか「適正」を判断するのも大事なこと。
この点について、次で解説します。
どっちが向いている?社労士と行政書士の適性を解説
社労士と行政書士どっちが難しいのか。
この点は、社労士試験と行政書士試験は試験内容が異なるので、どっちが難しいかは個人の適性次第だと思っています。
私の経験談ですが、試験の適性で言えば、
- 暗記型→社労士試験向き
- 思考型→行政書士試験向き
試験の適性をタイプ別にするなら、暗記型か思考型なのかに別れます。
つまり、暗記が得意なら社労士試験、論理的に考えるのが得意なら行政書士試験に向いていると思っています。
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4 行政書士か社労士どっちを先に取るべきか?
将来の目標で行政書士か社労士どっちを先に取るか決める
行政書士と社労士どっちを先に取るか悩む方は多いと思います。
私も、行政書士と社労士の資格どっちも取得したいと考えていたからわかります。
悩む理由は、行政書士も社労士どっちも難易度が高いからだと思います。
結果、これまでの職歴から適性があると考えた、労務と社会保険の専門家である社労士を目指すことにしました。
何といっても、勤めていた会社が労務管理を軽視していたので、社労士になって専門家として企業と関わっていきたいと考えたのが決定的でした。
もし、あなたが行政書士か社労士どっちにするか迷うなら、これまでの過去を振り返ると良いと思います。
5 どっちにしようか迷うなら行政書士から社労士合格を目指す!
行政書士から社労士を目指したい
行政書士試験に合格したなら、次は社労士試験にチャレンジしたい!こう思う方は、けっこういると思います。
では、行政書士からを目指すメリットとデメリットを書いていきます。
行政書士から社労士を目指すメリット
行政書士から社労士試験を受ける場合、次のようなメリットがあります!
✔ 行政書士から社労士試験へのメリット
- 難関資格に合格する勉強法を理解している
- 勉強を継続する習慣が身についている
- 勉強のスケジュールを組み立てられる
上記、3つのメリットは当たり前のことを言っていますが、難関資格にチャレンジする人にとっては難しいことです。
難関資格である行政書士にチャレンジしたときのことを考えるとわかると思います。
行政書士試験に合格した実績は、社労士試験の勉強に必ず役立ちます!
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行政書士から社労士を目指すデメリット
行政書士から社労士試験を受ける場合、次のようなデメリットがあります!
✔ 行政書士から社労士試験へのデメリット
- 行政書士としての知識を深める実務の勉強ができない
- 行政書士として独立したいなら、他資格の勉強に時間が取られる
- 社労士試験合格まで1~2年で合格できる保証がない
上記、3つのデメリットは行政書士をメインとしたいなら、社労士試験の勉強は実務の弊害にしかなりません。
独立して行政書士事務所を経営、さらに軌道に乗せるなら「半端な知識」は苦しいです。
結果、〇〇なら行政書士の先生に任せよう!士業事務所としてお客様に選んでもらえる可能性が下がりますよね。
私の個人的な見解ですが、士業資格を複数持つデメリットはこの点だと考えます。
6 まとめ(行政書士と社労士試験どっちにするかは適性が大切)
ここまで、私が行政書士試験を受けた実体験になります。
行政書士試験は180点(6割)で合格できる試験であるけど、
- 基本テキストで基礎を学ぶ
- 過去問以外の問題を数多く解く
- 過去問だけでは合格は難しい
- 学習期間は1年は必要
- 記述式は毎日最低3問は解く
- 一般常識浅く広く対策する
上記のように、ポイントを押さえた計画的な勉強が必要です。
逆にどんなに勉強しても、行政書士は高得点を取ることが難しい試験だと思います。
やはり、記述式でしっかりと答案を書ける実力をつけることができれば、
かなりの確率で行政書士試験に合格する確率が高まる!
これは、まちがいありません。
問われていることに、記述(書く)して答えるのは「高度な知識」が求められます。
ですが、記述式が解けると行政書士試験の勉強が「楽しくなる」と思います。
- 基本テキストで基礎と固め、記述式の問題を数多く解く
- 過去問を繰り返し、予想問題集で多くの問題を解く
行政書士試験は、問題を解くことに慣れることがきわめて重要だと実感しました。
私は、もういちど挑戦するならこの記事で書いたことを実践します。
これから行政書士試験を受ける方、今回の記事を参考にしてもらえるとうれしいです。
応援しています!
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