社労士事務所開業に向けて社長が抱えている悩みについて、理解を深めるため日々勉強しています。
今日は、中小企業の経営課題に対して効果があった支援施策です。
中小企業が今まで効果があったと考える中小企業支援施策
中小企業が今まで効果があったと考える、中小企業支援施策は下記のとおりです。
当面の資金繰りに関する支援 | 27.3 |
雇用維持に関する支援 | 21.3 |
人材確保・育成に関する支援 | 11.7 |
IT化に関する支援 | 5.4 |
下請中小企業保護に関する支援 | 5.3 |
事業承継に関する支援 | 4.6 |
技術・商品開発に関する支援 | 4.4 |
省エネルギーに関する支援 | 3.6 |
事業拡大に関する新規資金調達支援 | 3.6 |
販路開拓に関する支援 | 2.5 |
事業再生に関する支援 | 2.3 |
起業・転業に関する支援 | 1.9 |
ベンチャー創業に関する支援 | 1.3 |
取引・官公需に関する支援 | 1.1 |
海外展開に関する支援 | 1.0 |
事業提携に関する支援 | 0.5 |
M&Aに関する支援 | 0.3 |
その他 | 1.9 |
出典元:中小企業庁「経営環境実態調査」(2011年11月)
✔ 当面の資金繰りに関する支援が最も効果があったことがわかります。次に、雇用維持に関する支援人材確保・育成に関する支援が続いています。
社労士として、どれだけ資金繰りに対して社長の悩みに力になれるか、ここがかなり重要なのかがわかります。
資金繰りと言えばすぐに税理士!と考えそうですが、社労士も顧問契約のなかで助成金の提案・給与計算など、日々の業務から総合的な経費削減のアドバイスし、資金繰りの悩みを可能な限り解消できれば社長の右腕として頼りにされますよね。
✔ 次に、効果があったと回答したのは、雇用維持に関する支援人材確保・育成に関する支援です。
どんな時代になっても、社員を大切にしている会社は強いですよね。会社が社員を大切にするほど、社員も「この会社のために頑張る」という気持ちは強くなります。
大切にされるから、相手も大切にしてくれる!これって、人として当たり前のことですよね。
会社の人間関係がよくない、仕事を教えてもらえない、だけど給与は高いから頑張ろう!って、ほとんどの人は思わないはずです。少なくとも、私は思いません!
人材育成と聞くと、何だかむずかしく聞こえますが、私が考える人材育成とは、会社でお互い気持ちよく働くルールを共有することだと思っています。
出勤したら挨拶する、仕事を教えあえる良好な人間関係、困っている人がいれば助けてあげる、助けてもらえば「ありがとうございます」、仕事が終われば「おつかれさまでした」など、社会人として当たり前のマナーを「当然」とする意識を身につけてもらうこと。
そして、ミスをしたら言い訳せず素直に「申し訳ありません」、仕事がわからなければ「教えていただけますか」と素直に相手に伝える気持ちです。
相手を認め尊重する、こんな社会人として当り前のことでも、当たり前に出来ない人が圧倒的に多いから、すぐに辞めてしまうことに繋がっていると思います。
定着率が良い会社ほど、当たり前のこと徹底して社員に教えているはずです。