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社労士試験

【社労士試験の救済とは?】具体的にわかりやすく解説します!

 

この記事を書いている私は社労士試験合格者です。受験生のときは、同じ疑問や悩みをもっていたので、経験者でないと絶対にわからないことを伝えます。

 

  • こんな疑問がわかります!

社労士試験の救済とはなに?がわかります。

 

そもそも、社労士試験でよく聞く言葉「救済」ってなに?、と思っている方もいるはずです。

当記事では、わかりにくい「救済」について、少しでも分かりやすくお伝えします。

 

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 社労士試験における救済とはなにか

ここから、社労士試験の救済をお伝えします。

とくに、社労士試験が実施されたあとは、ものすごく聞く言葉になります。

 

初学者のかたにとって、救済と聞いても

  • 救済ってなに?
  • 受験資格のこと?
  • なにか特別なことが起きるの?

こんな風に考えてしまう言葉だと思います。

 

救済とは、簡単にいうと「基準点の引き下げ」になりますが、具体的にどういうことなのか知りたいですよね。

では、さっそく社労士試験の救済について、なるべくわかりやすく解説します。

 

救済とは合格基準点を下げる「補正」のこと

社労士試験には、選択式・択一式にそれぞれ合格基準点があります。

例年、社労士試験が実施されたあと基準点引き下げについて、かならず「救済」が話題になります。

社労士試験は、各年度毎の問題に難易度があった場合、受験者の得点分布等に応じて、合格基準点を下げる「補正」を特別措置として行っています。

だから正式にいうと、救済という言葉ではなく、合格基準点の補正というのが正しい認識となりますね。

では、社労士試験における「合格基準点」について、具体的にお伝えします。

 

社労士試験の合格基準点・補正について

社労士試験の合格基準点と補正の考え方を確認してみましょう。

厚生労働省から「社会保険労務士試験の合格基準の考え方について」をもとにお伝えします。

 

合格基準点

社労士試験の合格基準点は、平成12年度から下記のとおり決められています。

試験実施団体では、平成12年度に合格基準点を決めるにあたり、「分かりやすいこと・過去の合格基準・ほか試験の制度」を考慮し決定したとあります。

 

✔ 合格基準点

選択式試験 総得点 40点中 28点以上 (12年度平均点 25.9点)※満点の7割以上
各科目 5点中 3点以上
択一式試験 総得点 70点中 49点以上 (12年度平均点 35.1点)※満点の7割以上
各科目 5点中 4点以上

出典元:厚生労働省 社会保険労務士試験の合格基準の考え方について

 

原則、選択式・択一式ともに各科目の基準をみたし、「7割」得点できれば合格できます。

まずは、合格基準点を超える実力をつけることが大切というのがわかりますね。

 

年度毎の補正

社労士試験は毎年実施されるので、合格基準点を決めても年度によって難易度に差が出ます。

原則の合格基準点どおり合否を判定すると、問題の難易度によっては合格者が大きく増減する可能性があります。

 

そこで、社労士試験では、次のように取り決めています。

各年度毎の試験問題に難易度の差が生じることから、試験の水準を一定に保つため、各年度において、総得点及び各科目の平均点及び得点分布等の試験結果を総合的に勘案して補正を行うものとする。

出典元:厚生労働省 社会保険労務士試験の合格基準の考え方について

 

上記の考え方で試験を実施しているので、合格率も5~7%前後で推移しています。

したがって、社労士試験は得意な科目を作るより、ほか受験生が得点できる問題は落とさないことが合格する可能性が高まります。

ポイントは、苦手な科目を作らず「全科目」平均点以上が取れる学習が有効になりますね。

 

総得点の補正

総得点の補正は、選択式・択一式ともに、前年度の平均点との差を小数第1位まで算出して決定します。

そして、前年度との差を算出してから、合格基準点を上下して最終的に決めています。

受験年度の平均点と前年度の平均点との差が△1.4なら「1点下げる」、+1.6なら「2点あげる」ということです。

前年度の平均点との差で総得点を決めているため、毎年±1~2点の幅でおおむね推移しています。

受験生は毎年4万人前後いて、平均点で総得点を決めているので、例年大きな差がない合格基準点になっていますね。

 

科目最低点の補正

原則、科目最低点の補正は、選択式3点・択一式4点以上の受験者に占める割合が「5割に満たない」とき、合格基準点を引き下げる措置を行っています。

 

ただ、上記の原則となる科目最低点の補正は、次の場合は引き下げを行わないとあります。

ただし、次の場合は、試験の水準維持を考慮し、原則として引き下げを行わないこととする。

ⅰ) 引き下げ補正した合格基準点以上の受験者の占める割合が7割以上の場合
ⅱ) 引き下げ補正した合格基準点が、選択式で0点、択一式で2点以下となる場合

出典元:厚生労働省 社会保険労務士試験の合格基準の考え方について

 

上記の「ただし書き」は、試験の難易度によって得点が伸びていない場合、科目の合格基準点の引き下げはしないということになります。

得点が伸びていない科目が受験生全体で7割以上を占めている場合、合格基準点の引き下げをしてもほとんどの受験生が合格点に達することなります。

この場合、私の独自の解釈なので参考程度にしてほしいのですが、試験の公平性からも意味がない措置になるので実施しないという意味だと思われます。

 

社労士試験 過去の救済(補正)

毎年、社労士試験は合格基準点と補正によって、選択式・択一式の点数に「救済」が行われています。

では、選択式・択一式で過去にあった救済を確認してみましょう。

 

選択式 救済

社労士試験の選択式では、例年は基準点の引き下げについて、合格発表日まですごく話題になります。

 

✓ 選択式(過去5年)

年度 選択式 救済科目
令和5年 各科目3点以上 なし
令和4年 各科目3点以上 なし
令和3年 各科目3点以上 労一→1点、国年→2点
令和2年 各科目3点以上 労一・社一・健保→2点
令和元年 各科目3点以上 社一→2点

 

選択式で救済が多い科目をみる

選択式で救済が多い科目は、労一・社一・健保・国年となっています。

ただし、令和5年と令和4年度の2年は選択式の救済がありません。

今後は選択式の救済は少なく、そして択一式の総点数で勝負する傾向になっていくと考えられますね。

ある意味、選択式は「運」の要素もないとは言えないので、実力が反映されやすい択一式で合否を決定する試験のほうが公平性があると思っています。

 

択一式 救済

択一式は基準点が下がることは少なく、過去5年間を見ても救済はありません。

 

✓ 択一式(過去5年)

年度 選択式 救済科目
令和5年 各科目4点以上 なし
令和4年 各科目4点以上 なし
令和3年 各科目4点以上 なし
令和2年 各科目4点以上 なし
令和元年 各科目4点以上 なし

 

ただ、先ほども書いたとおり、実力が反映しやすいのは択一式試験です。

今後は、択一式の点数によって合否が決まる傾向になる可能性が高いかなと思います。したがって、択一式は過去の合格基準点以上は確実に得点する学習が大切になってきますね。

 

択一式で救済が多い科目をみる

択一式での救済は、過去5年間ありません。

ただ、平成29年に厚生年金保険法が3点、平成28年は3科目の3点に引き下げがありましたが、平成30年以降は択一式の救済はなしです

過去の結果からみて、択一式の救済は「ない」ものとして、各科目4点以上は確実に得点できる学習をしないと合格は厳しいことがわかります。

 

 さいごに(社労士試験の救済とは?)

 

ここまで、社労士試験の救済について書いてきました。

救済のこと、少しでも当記事を読んでわかってもらえたら嬉しい限りです。

社労士試験において、救済(補正)は合格基準点の引き下げをする措置ですが、受験生によっては合否を左右するものすごく大きなことです。

原則、合格基準点を超えれば合格できますが、社労士試験の難易度を考えると「完全合格」となる点数は簡単に取ることはできないです、これはほんとうに。

合格者のなかでも、救済によって何とか社労士試験に合格できた!、と言う受験生は少なくないと思います。

 

社労士試験に合格するためのポイントは、

  • 苦手科目をつくらない
  • まんべんなく全科目得点する
  • 正答率の高い問題は落とさない

 

上記の3点を意識して学習することが、社労士試験に合格する必須条件といっても過言ではありません。

ここまで当記事を読んでもらって、救済や合格基準点がわかって、これからの社労士試験の勉強方法として参考になったと思ってくれたら嬉しいです。

応援しています!

 

 

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私は、社労士試験に落ち続けて、もうダメかなと挫けそうになりながらも、諦めずに続けたことで何とか合格できました。不合格を続けたからこそ、繰り返し学習によって、揺るがない知識を身に付けることができたと思っています。長期受験経験から、受験者の気持ちはだれよりも分かっていると思っています。当ブログでは、これまでの失敗談と成功体験をお伝えします! ≪実績≫社会保険労務士試験合格 ≪実績≫人事労務実務10年以上

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